企業主導型保育の助成金について
保育支援協会の田守です。
この記事は、助成金の流れ、助成金について、助成金の注意点について解説します。
助成金の流れ
助成金の流れですが
まず、なぜ助成金がでるのか?
助成金はどこからでているのか?
平成28年度よりスタートした待機児童解消の為に国が整備した制度。
それが企業主導型保育です。
企業主導型保育は待機児童解消と一緒に長時間開所の為、女性の離職率を下げたり、これから働く方また働いている方にとっての有意なものを目指していると思います。
そして、企業が作る保育園として企業側の保育園やママ達への理解度を目指しているのではないでしょうか。
さまざまな意味を含め、助成金は会社が支払っている税金の一種【子ども子育て拠出金】から出ています。
なので会社がなくならない限り助成金はなくならないということが言えるのではないでしょうか。
じゃあどうやって受注するのか?
やはり助成金というぐらいですから審査には時間を要しますし実績に応じてという形になっています。
助成金のやりとりはすべて電子申請上で行うのですが、保育園でこんな実績になりました。と電子申請上で報告をし、助成金額が決定。
すると無事助成金が入金されるという形になります。
助成金について
次に助成金についてですが先程お伝えしたように実績に応じてということは助成金額が割り振られているということですね。
助成金は大きく分けて2つ。
【整備費】【運営費】に分かれています。
【整備費】
整備費は保育園を建てるもしくはテナントの改装する為の助成金です。
年に一度公募があり、保育園を建てていい場所なのか、建て物に不備はないか等さまざまな審査項目をクリアした場合に出る助成金です。
工事内容が主な助成金ですので工事が終わったらまた詳しくかかった費用等を報告します。
30年度は本審査前に合否が出る形でしたので
今後受けられる方はますます、事前準備が必要ではないかと思います。
【運営費】
運営費は保育園を開園し、運営がスタートしましたら始まります。
整備費が助成されなかった場合、運営費だけ申請することも可能です。
運営費もまずは保育園の概要を決め、申請します。
その後、毎月の実績を報告していくようになります。
運営費は園児の人数により助成される【基本分】
施設の環境改善や、保育を手厚くする形により助成される【加算分】に分かれています。
加算分は全部で10項目あり
- 連携推進加算
- 防犯安全対策強化加算
- 保育補助者雇上強化加算
- 賃借料加算
- 預かりサービス加算
- 病児保育加算
- 非正規労働者受入推進加算
- 夜間保育加算
- 延長保育加算
- 処遇改善等加算I・II
となっています。
助成金の注意点
注意点ですが、整備費、運営費どの助成金も審査を経て、また実績に応じて入ってきますので手元にくるのが遅れます。
遅れることは想定していたとしてその期間がまばらなんですね。
1ヶ月後のものもあれば、半年後のものもあります。そのため、資金繰りなどの計画が必要となります。
もう一点は運営費での注意ですね。
必要な保育士数が満たされない場合は助成金が出ない事や園児がいる場合は出るけどもいない場合は出ないという変動があるため、加算の助成金を活用し園の質を向上し保育を手厚くすることで園児の安定、また園の安定運営が出来るのではないかと思います。